[広告によって変える]

あなたはモンゴルに対してどの様なイメージをお持ちでしたか。

相撲が強い?
遊牧民?
大草原が広がっている国?

僕自身も移住する前はこのようなイメージばかりが先行しておりました。

しかし本当のモンゴルは「経済格差、貧困、政治汚職、環境汚染」などの社会問題が山積みであり解決の糸口が見つかっていない現状があります。(↓は首都ウランバートルにあるスラムのゴミ山。ここで暮らす人もいる)

捨てられた子供がいたり、スラムのゴミ山で必死に生きる人たちがいる一方で、高級な車に乗り大きな家を持ち何不自由なく暮らす人たちが、半径10km以内に混在しています。

また政治家や警察官の汚職が横行し、当たり前のように賄賂を要求してきます。

モンゴルの超極寒(冬はマイナス40度までいくことも)を凌ぐために電気がない生活をしている首都ウランバートルに住む貧困層の方々は、プラスチックや使えなくなったタイヤなどのゴミを燃やし暖を取ります。

その結果、PM2.5の数値がWHOが推奨する安全値の80倍という世界最悪の大気汚染(なんと北京の5倍!)を引き起こし、人々の健康をむしばんでいます。(煙で汚染され視界がぼやけます。実際に住んでみて冬は家の外にまともに出られませんでした)

僕たちが暮らす日本では考えられない問題ばかりで「何か自分に出来ることはないだろうか?」と解決策を模索した結果、他国からの支援やボランティアでは根本的な問題解決にはならないと考えました。

一時的な救済ではなく、モンゴルに持続可能性のある事業を作ることが本当の意味での解決のきっかけになるのではないか?と考え、ビジネスという手段でモンゴルの問題を解決しようと考えました。

このような背景があり、モンゴル発のレザーブランド「HushTug」を立ち上げました。

何故、"レザーブランド"を立ち上げたのか

 

モンゴルレザーとの出会いは買い物をしている時に、偶然手にしたレザー製品がきっかけでした。

 

街なかで売られているレザー製品を見ていると、値段はとても安いのですがデザインや作りは微妙。正直0円でもいらないレベルでした。

 

しかし、「モンゴルは動物が多くいる国なので素材自体は安く手に入る。日本のデザインや技術を導入すれば世界で通用する製品を作れるのではないか?」とモンゴルの革に可能性を感じ始めました。

 

その後、専門家に革の品質について調べてもらうと、誰しもが知るドイツの某高級車メーカーの運転席にモンゴルレザーが使われていたり、モンゴルで加工されている革の約40%はレザーの本場であるイタリアやスペイン、トルコ、韓国などに輸出されたりしていることが分かりました。

 

ではなぜ、モンゴルレザーは海外から人気があるのでしょうか?

 

それはモンゴルの革が非常に頑丈だからです。

 

モンゴルの家畜は夏は30℃、冬は-40℃という世界トップクラスの厳しい環境を生き抜きます。そのため皮が非常に頑丈に育ち、他国の皮よりも環境に合わせる対応能力が高いと言われています。それに加え飼育環境も放牧なので大気汚染に全く無縁であるキレイな空気のなかで自然の草を食べて育ち、100%オーガニックでストレスフリーな生活が皮を丈夫にしています。

 

ここまでの素材を持っているにも関わらず、モンゴルは加工やデザインの技術力が乏しく、付加価値の低い原皮での輸出が多くなっています。

 

モンゴルの原皮がイタリアなどで製品になり、高級品として世界に売られているわけですが素材を輸出しているだけのモンゴルは儲かりません。

 

モンゴルでバッグなどを作っている業者もありますが、主に中国への輸出が多く、技術力が必要な製品を作るのではなく、いかに大量に安く作れるかに重点が置かれているため品質はイマイチ。(革を切って縫い付けただけの作りが多い)

 

上記の現状があり、モンゴルのレザー関係者にお金が入ってこずに技術が育たないという負のサイクルが続いています。



このような負のサイクルを断ち切り、現状を変えるには「モンゴル国内で最終製品まで仕上げ、世界に売る」ことが必要です。

 

そうすれば、モンゴルの産業が潤い、雇用が拡大し、貧困を原因とする社会問題は少しずつ解決していきます。

 

そのためには「モンゴルレザー業界に起こす小さな革命」とも思える挑戦に力を貸してくれる職人の存在が必要不可欠でした。

 

世界水準のクオリティを実現するには目に見えないこだわりや、細かい部分を丁寧に仕上げることは大前提になってきますが、モンゴルにはこのような技術も文化も無いため「そんな面倒なことはやらない」「それだけやって何個売れるんだ?」と僕がやろうとしたことは全く理解されず断られ続けました。

 

職人にも目の前の仕事があり生活があるわけで、海外から来た見ず知らずの若者の想いや声が全く届かないのは当然です。それでも諦めずに毎日のように自分の理念に共感してくれる職人を探しました。

 

その中で唯一、理念に共感してくれたのがウンドラフさんとチムゲーさん夫婦でした。いつ売り始めることが出来るのか全く想像がつかない上に販売先があるわけじゃないなかで、一緒に挑戦する道を選んでくれました。

 

何度もサンプルを作っては修正し何度も失敗しました。技術を習得するためにハイブランドのバッグを分解して研究したり、日本の革職人の元で3ヶ月間修行したり出来ることは何でもやりました。

 

そしてブランドを立ち上げて約1年。ようやく自分たちが納得できる品質の商品を作ることに成功しました。



HushTugの製品が他社よりも安い理由

 

HushTugの製品は本革を使用している他のブランド様より1/3〜1/2くらいの販売価格です。しかし、それは劣悪な革を使っていたり、職人さんへの人件費を削っているわけではありません。

 

むしろ革はレザーの本場であるイタリアにも認められ輸出されている物を使用し、細かく手間のかかる作業が多いため人件費は相場より約25%高い金額を支払い、部品はYKK製を日本から取り寄せしています。つまりモンゴル産の中ではトップクラスのこだわりと高品質を追求しています。

 

「品質は上げるが価格は抑える」

 

一見すると矛盾している両者を実現するために僕たちが選んだのがSPAモデルです。

 

SPAモデルとは下図のように中間業者を一切通さず、商品の企画開発から販売までを行う業態のことです。顧客のニーズを商品デザインに反映させやすく、中間業者が存在しないため無駄なコストをカットし従来のレザー製品の3/1〜1/2の価格というリーズナブルな価格で提供することが可能になりました。



(このように商社、メーカー、卸を通さず全て自社で調達、デザイン、制作することでコストカットを実現しています)

 

このようにHushTugでは中間マージンを省き、更にインターネットでの販売をメインとすることで大幅にコストを削減しています。これにより高級素材である本革を贅沢に使用したバッグを1万円台で提供することが可能になりました。