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記事: ジップミニトート、開発の裏側をお話しします

ジップミニトート、開発の裏側をお話しします

ジップミニトート、開発の裏側をお話しします

こんにちは!HushTugデザイナーの中島です。

今回は、2024年1月に発売したジップミニトートがどのように生まれたのか、開発の裏側についてお話ししようと思います。

企画が始まったのは発売のおよそ1年前。今では定番アイテムとなったこの商品ですが、実は最初のイメージとは少し違うところからスタートしています。

 

きっかけは、店舗にいらっしゃったお客様の声でした

「このぐらいの小さいトートを出さないんですか?」というリクエストを、何人かのお客様から続けていただいたことが企画のスタートです。そのお客様たちが比較検討として持っていらっしゃったのは、アウトドアブランドのミニトートや、他社の別注ミニトートなど。実物を実際に店舗に持ってきてくださる方も複数いらっしゃいました。

当時、こうしたミニトートを欲しがるのは40〜50代の層というイメージが強くありました。休日に車で移動する際に持つバッグ、というのが最初の想定です。当時は、HushTugにはレザートートとスマートトートというラインナップがあり、いわばその「もう一段階小さいサイズ」を求める声から企画がスタートしました。

 

サイズ感は、500mlペットボトルを基準に決めました

企画にあたっては、市場にどんなミニトートがあるかリサーチしました。ナイロン系ブランドには外ポケットがついて収納力を確保しているタイプが多く、革製でこの価格帯のものは意外と少ないということも分かりました。

ファーストサンプルは、参考にした商品のサイズ感をベースに作ったのですが、実際に作ってみると500mlペットボトルがギリギリ入らないサイズになってしまいました。そこで「これはもう少し大きくしないとダメだ」と判断し、サイズを広げた経緯があります。500mlペットボトルが縦にすっぽり入ることは、このバッグにとって譲れない条件でした。

 

デザインは、既存のレザートートからの派生という位置づけです。

当時すでにブランドの中で定番だったデザインを崩さず、サイズ感だけをコンパクトに落とし込みました。

当時すでにブランドの中で定番だったデザインを崩さず、サイズ感だけをコンパクトに落とし込みました。

ファーストサンプルは、実は2パターン用意しました。

ファーストサンプルの段階では、サイズ以外にも「ファスナー(引き手)ありなし」の2パターンを同時に作っていました。リサーチの中でも、ファスナーが「あった方が安心」という声と「なくてもいい」という声が分かれていたためです。この時のファーストサンプルは今よりも一回り小さく、ファスナーの有無によって使用感にギャップが生まれたため、そこからサイズと仕様を調整していきました。

作る上で絶対に妥協しなかったのは、「500mlペットボトルが縦に入る」ことと、後から加わった「iPadが入る」ことです。作ってみて初めて気づいたのですが、500mlペットボトルとiPadはほぼ同じサイズ感で、そこにしっかり収まるようにしたことで、結果的に幅広い用途に対応できるバッグになりました。当時は13インチPCまでは想定していなかったのですが、今ではほぼギリギリ入るサイズ感に落ち着いています。休日用として企画したバッグが、後にビジネスシーンでも使われるようになったのは、この時の余白があったからかもしれません。

内装は、あえてシンプルなポケット構成にしました

内装のポケットは最初から4つ構成です。一見「大きなポケットを2つ」というイメージを持たれることも多いのですが、これは意図的な設計でした。もともとファスナーは外側に付ける前提で考えていたので、「どうせ上を閉めるなら、内装にファスナー付きポケットは必要ないのでは」という発想から、あえてベタポケットを2つ×2の4つにしています。

貴重品や重要な書類は、メインの収納スペースにそのまま入れてしまえば、上をしっかり閉めることでセキュリティ的にも安心感がある。だからこそ、幅広の大きなポケットをあえて作る必要はないと考えました。ベタポケットにはモバイルバッテリーやキーケース、コンパクトな財布、スマートフォンが収まるサイズ感で設計しています。「大きなポケットを作る」という発想は、サンプル段階から一度も出ませんでした。

ポケットの縁に革を巻いているのも、このシリーズからの特徴です。内装を見た時にのっぺりした印象にならないよう、内装にメリハりを持たせる工夫として取り入れました。

 

サンプルは3〜4回、そして発売後のマイナーチェンジ

今の形に行き着くまでに作ったサンプルは、細かい微調整を含めるとおよそ3〜4回です。ファスナー部分のファスナーテープの長さなど、細部の調整に時間がかかりました。発売後も、ファスナーの尻尾部分の長さを少し伸ばすマイナーチェンジを行っています。ファスナーが引っかかって故障の原因になりそうだったための対応でした。

持ち手がしっかり自立する作りになっているのも、このバッグの特徴の一つです。これは狙って設計したというより、持ち手の長さを一般的なハンドバッグの立ち上がり寸法(10〜12cm程度)に合わせて決めた結果、自然とそうなったものです。肩掛けを想定していないからこそ出せる、この長さならではの立ち姿だと思います。

生産面では、途中で縫製方法を「ポストミシン」に切り替えています。HushTugで使っている革は硬めで、当初はひっくり返して作る仕様だったため、表面にローラーをかける工程が必要でした。革が硬いことで工場側の生産効率にも影響が出ていたため、ポストミシンに変更することでその工程を省略でき、よりハリのある仕上がりになるという提案を工場側からいただき、切り替えました。この仕様変更は、ショルダーバッグやレザートートなど他の商品にも順次反映していきました。

 

ジップの有無は、会議で決めきれず「両方出す」という結論に

開発の中で一番時間を使ったのは、サイズ感の調整と「ジップありで発売するか、ジップなしで発売するか」という議論でした。何度も会議を重ねたのですが結論が出ず、最終的には両方のパターンを実際に発売し、お客様の反応を見て判断するという形を取りました。結果として、ジップありのタイプにより高い反応をいただいたという経緯があります。

 

発売後の反響は、予想以上のものでした

発売当初は、今のように在庫を持って即納する形ではなく、予約を受けてから生産数を決めるという手法を取っていました。発売から1週間の初回受付期間で、200件を超えるご予約をいただき、その半数近くがブラックカラーでした。あまりの反響の大きさに、すぐに工場に増産を相談したことをよく覚えています。当時はまだ商品数も今ほど多くなく、認知も今ほど高くない時期だったからこそ、この反応は嬉しい驚きでした。

いかがでしたでしょうか?

今回はジップミニトートが生まれるまでの開発秘話をご紹介しました。お客様の声から始まり、サイズ感への強いこだわり、そして発売後も続く細かな改良。1つのバッグができるまでには、こうした積み重ねがあります。

原宿店・池袋店・新宿店の各店舗でも実物をご覧いただけますので、ぜひご来店ください。

公式オンラインサイトでは商品到着から30日以内であれば返品交換を無料で承っておりますので、安心してご利用ください。

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