HushTugのレザーについて
HushTugでは、日本の姫路で作られたレザーを使用しています。
姫路は日本の約9割の革を生産する街で、生産数も全国一位。
鎌倉時代から皮革業として栄え、豊臣秀吉の甲冑にも姫路レザーが使用されていた歴史を持ちます。
柔らかく上質な姫路レザーは、世界からも高く評価され、様々なレザーブランドで使用されています。
日々、新たな革の加工方法を研究しており、その種類はおよそ数千種類以上に及ぶほど。
このページでは、お客様の手に渡る革がどのような方法で加工されているのか、工程の一部をご紹介します。
見学をさせていただいたのは、HushTugの革も生産する中嶋工業所というタンナー。
67年の歴史を持ち、毎月2,500~3,000枚の革を生産する老舗タンナーです。
皮の洗浄
まずは、動物から取った皮の毛・肉の部分を取り、キレイな状態に洗浄する工程です。
動物から取った皮は、このような状態で運ばれてきます(ショッキングな画像のため、白黒加工をしております)。
洗浄されるまでにも腐敗が進行してしまうため、皮全体に塩をふりかけています。
姫路には、日本でも塩の名産地として知られる、赤穂市(あこうし)が近くにあったことも、姫路がレザー産業でにぎわった要因のひとつです。
洗浄をする際には、このような大きなドラムに数日間入れていきます。
1枚の皮を加工するのに必要な水は、1トン〜3トンにもなるほど。
姫路は、2本の揖保川(いぼがわ)と林田川に挟まれる地形なので、水を大量に確保することができます。
また水の種類も軟水なので、よりしなやかで上質な革を生産できたことから、皮革業が盛んになりました。
天日干し
次の工程では、濡れた皮を天日干しで乾燥させます。
ヒーターなどを使用すると、皮本来の風合いが失われてしまうため、自然な環境下で乾燥させることが非常に重要です。
姫路は、温暖で降水量が少ないため、日本の中でも特に天日干しに向いている地域でした。
ほぐし
次の工程では、干して固まった皮を、機械を使って柔らかくする作業です。
近くで音を聞くと、革同士がぶつかり合う、とても迫力のある音がします。
染色
最後に、革に色を付けていきます。
スプレーから出る染色剤に革を通します。
このあたりでようやく、私たちが馴染みのある革へと加工されていきます。
このような工程で一枚一枚、丁寧に加工される姫路レザー。
長い歴史に思いを馳せ、上質なレザーの風合いをお愉しみください。