【意外と簡単!】ビジネスバッグに底鋲を付けてみよう

こんにちは!

HushTugの中島です。

HushTugではシンプルさを追求するためレザートートやビジネスバッグには底鋲を付けておりませんがお客様からのお問い合わせで

・ビジネスバッグに底鋲が欲しい
・底鋲を後から付けることはできますか?
・底鋲をオプションで付けられませんか?

こういったお問い合わせを数多く頂きます。

今回は誰でも簡単にビジネスバッグに底鋲を付けられる方法について紹介します!
底鋲を付けてみたいという方はぜひチャレンジしてみて下さい。

底鋲を取付ける前に準備するモノ

ビジネスバッグに底鋲を取付けるために必要な道具を紹介します。

1.底鋲
こちらは好きな底鋲を選んで下さい。
今回はビジネスバッグ(Black)に取付けるため、あまりキラキラしていないアンティークゴールドの底鋲を選びました。
底鋲にも色や形が様々あり、写真のモノは『フジタカ大:足8mm』を使用しています。
底鋲を見る

また組ネジ式というネジタイプのモノもあり、プラスドライバーがあれば簡単に取付けられるモノもあります。
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2.穴あけポンチ
底鋲を取付けるために革に穴を空ける道具です。
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3.ハンマー
穴あけポンチで穴を空ける時に使うハンマー。
写真のモノは先端がゴムになっておりますが、打った時に力が逃げてしまうため木槌などがオススメです。
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4.ゴム板
穴あけポンチを使用する時に裏地に穴が空かないように底の革と裏地の間に敷くゴム板です。穴あけポンチを使用する時に使います。
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5.裁縫セット
裏地を縫う時に使い、縫い針と糸、糸切りバサミなどを主に使いますのでセットになっているモノがオススメです。
すでに家庭用のモノを持っている場合はそちらをお使い下さい。
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6.角材
バッグの底に穴を空ける時に使います。
穴を空ける時に土台となるため1つあると便利です。土台として使用するため似たようなモノでも代用可能でバッグの高さより長いモノが必要です。
目安として35〜40cm以上ぐらいの長さのモノがあるといいと思います。
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必要なモノは以上になります。
揃えるモノは少し多いですが、6,000円〜7,000円ですべて揃えることができます。
また代用できるモノもありますので底鋲の取付けにチャレンジしてみたい方は揃えてみて下さい。

ビジネスバッグに底鋲を取付ける手順

必要な道具を揃えたら早速、底鋲を付けていきましょう!

1.底鋲を付ける位置を決める

ビジネスバッグの底に底鋲を取付ける位置と取付ける個数を決めます。
一般的に底鋲の数は4〜5つで今回は5つ取付けるので4つ角 + 中央の5ヶ所に底鋲を付けていきます。

まずは4つの角に取付ける鋲の位置を決めます。
今回は角から縦横2cmの位置に取付けますが、位置は好みの場所に付けも大丈夫ですのでお好みの位置に印を付けます。
※穴を空けるため印はボールペンなどでも可

4つ角に印を付けたら中央の位置を決めていきます。
中央の位置は4つの印からそれぞれ対角線を引きが交わる中央部分が5つ目の印の位置になります。

2.印を付けた場所に穴を空ける

底鋲を取付ける位置を決めたら次は印を付けた部分に穴を空けます。
今回は裏地の底に穴を空けたくないため裏地の横の一部の糸をほどき、そこから革に穴を空けます。

2-1.裏地の横部分の糸をほどく

まずは糸切りバサミで裏地の糸を切ります。
糸をほどく長さはゴム板が入るぐらいまでほどきますので10cm〜15cmほどあれば足りるかと思います。

ほどいたら部分は最後別の糸で縫い直すため10〜15cmほどいたらそれ以上ほつれないように糸の始末はしっかりしておきましょう!

2-2.ゴム板を入れバッグの底に穴を空ける準備をする

先程空けた裏地の横からゴム板を入れ、バッグの底に付けた印の位置に持っていきます。
この時、上の図のようにバッグの底と裏地の間にゴム板があることを確認して下さい。

次に穴を空ける時の土台となる角材をバッグの中にセットします。
こうすることで裏地に穴を空けることなく、バッグの底に穴を空けることができます。

2-3.穴あけポンチの大きさを決める

穴あけポンチはサイズがたくさんあり、底鋲の足の大きさに合わせて適切なモノを選びます。
底鋲の足の部分を穴あけポンチの穴と合わせてみて同じぐらいの大きさのモノを使用します。
穴が小さ過ぎると底鋲の足が通らないため適切な大きさを選びましょう!

2-4.バッグの底に穴を空ける

いよいよバッグの底に穴を空けていきます。
ゴム板と印の位置が間違っていないか確認し、穴あけポンチを使って穴を空けます。
印の位置に穴あけポンチをセットしてハンマーで叩きます。

そうするとこんな感じでバッグの底に穴が空きます。
残りの4つの印も穴を空けていきましょう!

3.底鋲を取付ける

バッグの底に5つ穴を空けたら底鋲を取付けていきます。
今回使用している底鋲はハンマーで打ち付けて留めるタイプのためハンマーを使用します。

底鋲は2つのパーツからできており、バッグの底を挟むようにして取付けます。
この時に底鋲の足の長さにもよりますが、バッグの底の革だけでは厚みが足らずしっかり留まらない場合があります。 

そういった時は写真のように余分な革や厚紙などを間に挟んで厚みを足しましょう!

付け足す厚みの量が決まったら空けた穴に底鋲を通してバッグの内側に余分な革を追加し、最後に底鋲の留め具で挟みます。
挟む時に指で押すと軽く固定されるので固定されるまで押して下さい。

軽く固定されたらハンマーで叩いて完全に固定します。
底鋲がズレないことを確認したら底鋲の取付けは完了になります。

組ネジ式の底鋲を選んでる方はハンマーで固定する必要はないためネジを締めて完成になります。

4.裏地の縫直し

底鋲の取付けが完了したらいよいよ最後の工程です!
最初にほどいた裏地の横の部分を縫い直していきます。

縫い目をなるべく目立たなくするためにコの字とじという方法で縫っていきます。
コの字とじはぬいぐるみや巾着袋が破れた時などに使う縫い方で縫い糸が目立たなく、オススメの縫い方です。

コの字とじは合わさっている裏地と平行に針を入れていき、2枚の生地を交互に縫っていきます。

写真のようにある程度縫い進めたら一度糸を引っ張ると縫い糸が見えずキレイに縫うことがでます。
これを繰り返す最後に糸を留めたら完了になります!

縫い方がわからない方は『コの字とじ 縫い方』などで検索すると動画で説明してくれている方がいますので詳しくはそちらをご覧下さい!

無事に底鋲の取付けが完了しました

いかがだったでしょうか?

こんな感じでビジネスバッグに底鋲を付ける作業は以上になります。
レザートートも中の作りはビジネスバッグとほどんど同じなためトートバッグに底鋲を付ける時は同じ手順で取付けることが可能です。

手順と必要なモノさえあれば自分で簡単に取付けることができますので興味がある方ぜひ、チャレンジしてみて下さい。

また『失敗しそうだから自分でやりたくない…』という方は革の修理業者などに持っていくと5,000円前後で底鋲を取付けてくれるのでプロにお願いするのもいいかと思います。

かなり長くなりましたが、最後まで読んで頂きありがとうございました。

 

HushTug 中島

1件のコメント

何故、 最初から底鋲を付けた物を販売しないのですか?
川崎隆道 2021年 3月 31日

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