【自由に調節できる!!】レザーリュックの穴の増やし方をご紹介します!
こんにちは!
HushTugの曲師です。
今回は、レザーリュックの『調節ベルトの穴の増やし方』と『余分な調節ベルトの切断方法』について紹介します。
穴の開け方は以前にもご紹介しましたが、前回と使用するアイテムを変えており、おそらく以前より楽に穴を開けられるのではないかと思います。
興味がある方はぜひチャレンジしてみて下さい!
カスタマイズで使用する道具
レザーリュックの調節部分をカスタマイズするのに必要な道具を紹介します。
1.菱目打ち
レザークラフト用の菱目打ちです。
こちらは手縫いをする際に革に縫い穴をあける道具になります。
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2.手縫い針
レザークラフト用の手縫い針。
革用の手縫い針で裁縫用の針と違い先端が少し丸みがかっています。
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3.穴あけパンチ
調節ベルトに新しい調節穴をあける道具です。
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4.裁縫セット
裏地を縫う時に使い、縫い針と糸、糸切りバサミなどを主に使いますのでセットになっているモノがオススメです。
すでに家庭用のモノを持っている場合はそちらをお使い下さい。
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必要なモノは以上になります。
調節ベルトの穴を増やす
レザーリュックの調節ベルトの穴を増やす方法と増やしたことで余分な革が出るため、その切断方法について紹介します。
1.調節穴を増やす場所を決める
レザーリュックの調節穴は通常3cm間隔で穴が配置されているため、今回は同じく3cm間隔で穴を2つ増やします。
ちなみにですが、もし、3cm間隔で穴を開ける際はもう片方の調節ベルトを重ねて穴を合わせると比較的簡単に印をつけられます。
2.穴あけパンチで穴をあける
穴の位置を決めたら実際に穴をあけていきます。
今回は2つ × 左右の全部で4つ穴をあけていきましょう!
また、穴あけパンチは穴の大きさを変えることができるので丁度良い大きさで穴をあけていきます。
(私が使っている穴あけパンチだと、一番小さいサイズが丁度良かったです。)
こんな感じでレザーの調節ベルトに穴があきました。
反対側の調節ベルトも含め残りの3つの印にも穴を空けていきましょう!
3.実際に通るか確認する
穴をあけたら実際に調節金具にちゃんと入るか確認して下さい。
同じ大きさであけているため問題なく入りました。
もし、小さすぎて入らない場合はワンサイズ大きい穴あけパンチを使い再度あけて調節して下さい。
余分な調節ベルトを切る
調節ベルトの穴を2つ増やしたので余っている部分がかなり長くなっています。
下の方の穴は元々使っていなかった部分なのでリュック本体と繋がっておる三角の革を目安にカットしていきます。
1.切る場所に印を付ける
三角の革を目安にして切る部分に印を付けていきます。
調節穴の上を切ってしまうと断面が凸凹するため少し手前辺りに印を付けるといいかと思います。
2.印の位置まで糸をほどく
切る部分に印を付けたら調節ベルトの先端の糸を切りほどきます。
ほどく糸は上糸のみで大丈夫でほどいた糸は縫う時に使用しますのでなるべく長めに残しておくとオススメします。
3.菱目打ちを使い縫い穴をあける
印の位置まで糸をほどいたら次は菱目打ちを使い縫い穴をあけていきます。
菱目打ちは1、2、4、6本と刃の本数が異なり、革の幅やあける穴の数によって使い分けます。
3-1.穴をあける位置を決める
刃が2本の菱目打ちを使い、縫い目の穴に片方の刃を入れて菱目打ちを打つ場所を決めます。
この時はまだ穴をあけず、軽く押し付け後だけ残します。
3-2.適切な刃の本数を選び穴をあける
菱目打ちをする位置を決めたら実際に菱目打ちを打っていきます。
調節ベルトの幅はちょうど5目ですが、手元の菱目打ちには刃が5本のモノがないため4本のモノと2本のモノを使い2回に分けて打ちます。
まずは4本の菱目打ちから使い、軽く押し付けて後を付けた所に菱目打ちの刃をあわせハンマーで叩きます。
4つ穴があいたら最後の穴に刃が2本の菱目打ちをあわせます。
この時1つ穴はすでにあいていて2本目のみ穴があく状態になっているか確認してから打ちましょう!
これで合計5つの縫い穴があいていればOKです。
次はあけた縫い穴に糸を通し手縫いをしていきます。
4.手縫いで縫い目を繋ぐ
菱目打ちで縫い目の穴をあけたら手縫いをしていきます。
先程ほどいた2本の糸を使用して縫って行くため新しく糸を買い足す必要はありません。では、早速縫っていきます。
4-1.交互に縫い進めていく
手縫いをするときは2本の縫い針を使い交互に縫っていくため先程ほどいた上糸と下糸それぞれに縫い針を取付けます。
縫い針に糸を通したら上糸から菱目打ちであけた縫い穴に通します。
次に上糸を通した縫い穴に下糸を通すと1目縫い終わりました。
この工程を繰り返し菱目打ちであけた5つの穴に糸を通していきます。
4-2.余分に1目縫う
5目まで縫ったらすでに糸が通っている6目まで糸を通し縫い糸を繋げます。
6目まで縫って終わりにしても大丈夫なのですが、ほつれにくくするため上糸のみもう1目余分に縫い、上糸は合計7目、下糸は合計6目縫うと2本の糸が調節ベルトの裏面に出ていることを確認して下さい。
4-3.糸の始末をする
上糸が7目、下糸が6目まで糸を縫い進めたら糸の始末をします。
両方の糸をまとめてハサミで切ります。
その時写真と同じぐらい糸を少し残します。
革製品の糸の始末は布を縫製する時とは異なり、ライターで糸を燃やし糸の始末をします。
糸を溶かし、溶けた糸で縫い穴を塞ぎます。
5.余分な調節ベルトを切断する
手縫いが終わったら調節ベルトの余分な革を切ります。
縫い目から2〜3mmほど離して切り、少し余裕をもって切ります。
これは縫い目ギリギリのところを切ると革が切れた時に糸がほつれてしまうのを防ぐためです。
余分な革を切って反対側の調節ベルトも同じように余分な革を切ったら完成になります。
革の切断面を目立たなくしたい方はコバを磨いたり、ペンなどで黒く塗ると断面が目立たなくなりますのでお試し下さい。
レザーリュックの調節ベルトのカスタマイズが完了しました
いかがだったでしょうか?
今回は穴あけパンチを使用したレザーリュックの調節ベルトの穴を増やす方法と余分な革の切断方法について紹介しました。
ベルトを短くする方法はそんなに難しくないので今よりも少しピッタリ目で背負いたい方はぜひチャレンジしてみて下さい!
今回も最後まで読んで頂いただきありがとうございました。
HushTug 曲師