【新製品開発シリーズ②】ブリーフケースの『サンプル』を作ろう
こんにちは!
HushTugの恩田です。
今回は新製品開発シリーズの続きです。
前回の記事↑ではブリーフケースの製品開発を開始し、企画やダンボールを使ったサンプルを製作する様子をご紹介しました。
今回はその続き、革を使ったサンプル製作の様子をご紹介します。
仕様書を作る
前回のダンボールサンプルで大きさやデザインのイメージが固まったので、革のサンプルを作る担当者にイメージを伝えるための「仕様書」のようなものを作ります。
実際の仕様書の一部がこんな感じ。
こうして実際に作るためのイメージをサンプルを作る担当者に伝えます。
サンプルの製作
ここからはついにサンプルを作ります。
日本側では大塚ショールームの店長もしているスタッフ、中島がサンプルを作る担当です。
中島は元々革の加工やサンプル作りが出来なかったド素人!
しかし去年から毎週レザー教室に通ってサンプルを製作できる程にまで上達しました。
ここからはブログも中島にバトンタッチして解説してもらいます。
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こんにちは!HushTugの中島です!
上でご紹介した企画書を受け取ってサンプル製作をしていくのですが、ざっくり分けると4つの工程を経てサンプルが完成します。
1.パターンを書く
2.革を切り出す
3.革を漉く
4.縫う
1.パターンを書く
先程の画像は仕様書でしたが、パターンとは設計図のようなもの。
「このパーツは革をこんな形にする」「ここは○センチで切り出してここを縫う」というようにバッグを作るための細かい設計図を書いていきます。
このパターンは革を切るときに使うのでカッターで切り出しておきます。
2.革を切り出す
先程書いたパターンに沿って革を切っていきます。
ちなみに切り出す前の革はこんな感じ。
銀ペンというペンで革に印を付けて…
それに沿って革を切っていきます。
3.革を漉く
加工したばかりの革や購入した革はまだ分厚く重い状態です。
これを加工しやすくするために革を漉く(すく)必要があります。
(漉く = 薄くする)
漉き機の例
引用:zit tools
革漉き機という専用の機械を使い、ちょうど良い薄さまで漉いたらついに革を縫ってブリーフケースを作っていきます。
4.縫う
これまでに用意した革のパーツを縫い合わせてサンプルは完成です。
(レザー教室にある革用のミシンを使っているので写真が無いです…今度撮ってきます…)
完成した最新のサンプルがこちら!
まだモンゴルの職人さん達に比べ上手く無いので少し歪んでいたり縫い目が荒くなってしまっているのですが、なんとかブリーフケースを作ることが出来ました。
まだまだ改善点もあるためすぐに発売とはいきませんが、開発が進んでいるよ〜というご報告だけしておこうと思います。
今後はこのサンプルのパターンをモンゴルに送ってHushTugの工場でサンプルを作っていくのですが、この辺りのお話はまた今度。
ちなみにこの新製品開発シリーズはブリーフケースを本当に発売するまで書く予定なので、また進展があったらブログでお知らせしますね!
それでは本日も最後まで読んで頂きありがとうございました!
HushTug 恩田 ・ 中島
3件のコメント
レザートートを毎日愛用しております。私見によればHushTug製品はミニマルデザインが魅力であり他社との差別化要素なので、取っ手金具を本体に縫いつけているストラップを、目立たないようにカバン裏側で縫いつけられないものでしょうか。また金具自体も魅力UPのため、エッジを少し丸めて、かつ黒い塗色が良い。今のままではほかにもあるような月並みなデザインに感じられ、皮革素材自体が良いだけに大変惜しいです。 HushTugはすべての製品が他社同等品よりもデザイン要素がひとつ少なく(ブランドタグなど)、シンプルな造形のため素材の魅力が強調され、さらにどの製品を見ても「HushTugらしさ」を感じるようになれば、ブランドとしての統一感が出てくるでしょうし、このブランドをシリーズとして買い揃えたいニーズの喚起にもつながると思います。
早く欲しいです!
楽しみです!
期待してます!^_^