ネットショップで見かける4,000円ぐらいの牛革トートバッグ。なぜあんなに安いのかレザーブランドの商品開発担当に聞いてみた!

2023/09 HushTug編集部

多くの方が利用しているモール型のネットショップ。

安い商品が最短翌日に届くなど便利な一方で、「品質が心配」という声もありますよね。

本来は高価なものとされている牛革のバッグですら1万円以下。安いものだと3,000-4,000円で売られているのですから驚きです。

「百貨店に入っているようなハイブランドや、有名で品質に信頼がおけそうなブランドを見るとあんなに高いのに、同じ牛革で4,000円ってどういうこと!?」

と疑問に思ったので、実際にレザーブランドで商品開発を担当している方に聞いてみました。

 

レザー初心者は注意!異常に安い牛革の正体は「◯◯革」だった

編集部:本日はよろしくお願いします!

よろしくお願いします。HushTugというレザーブランドで商品開発をしている中島と申します!

編集部:早速ですが、Amazonなど大手のモール型ネットショップで牛革製なのに1万円、もっと安いと3,000-4,000円のトートバッグを見かけます。

牛革は高級品のイメージなので「何でだろう?」と思いつつも、安さが魅力的に見えてしまいますが、なんであんなに安くできるんでしょうか?

 

なるほど。僕も商品開発のために色々なバッグを調べたり、実際に買ってみたりするんですが、「牛革なのに安い」という商品の場合3通りの理由があります。

①牛革であって「本革」ではない

②一部にのみ本革を使っている

③実際には牛革でも本革でも無い

の3パターンがほとんどです。

最も多いのが①の牛革であって「本革」ではないという理由です。『床革(とこがわ)』って聞いたことありますか?

編集部:床革…初めて聞きました…。

 

じゃあまず床革を含む『牛革の種類』についてお話しますね。

 

牛革製品の購入前に知っておきたい『銀面』と『床革』

バッグによく使われる牛革ですが、一般的に「本牛革」や「本革」と呼ばれるのは通称『銀面(ぎんめん)』が付いている牛革です。

これは素材となる牛で言えば、毛の生えていた外側にあたる部分。

動物の表皮そのものですから、非常に耐久性が高く高価な素材です。

一方で床革は銀面とは逆の内側の部分にあたります。

1枚の革を分割して、銀面の付いていない床革のみを使うことから「スプリットレザー」とも呼ばれます。

表皮と違って外に晒される部分では無いので、繊維が粗く薄いです。

・銀面がついた本革に比べて強度が弱い

・本革の薄さを調整する過程で床革が余る

という理由から比較的安価な素材とされています。

とはいえ、「牛革」であることに変わりは無いので、「商品のタイトルに牛革と書かれているのに1万円」が実現できるという仕組みです。

耐久性を補うために表面を樹脂で加工したものが多いので、質感も銀面を使った本革の商品とは異なる場合があります。

もしも本革のバッグが欲しい!と探しているのであれば、購入前には値段や「牛床革」「スプリットレザー」という言葉に注意した方が良いかもしれません。

「部分的に本革」「実は牛革すら使っていない」ということも

床革とは違った事例で、

・持ち手など一部のみが本革

・実際には牛革では無い

という場合もありました。一見レザー製だけど3,000-4,000円の場合はこのパターンが多いです。

モール型のネットショップでは、オリジナル商品を出品する場合に自身で商品タイトルやカテゴリを決めることができるため、間違いを生みやすいものや虚偽の設定をしていることがあります。

一部が本革であとは合成皮革にして「本革バッグ」としている場合もありますし、悪質なものだと「本革」という絞り込みに表示されるように設定した合成皮革のバッグもありました。

本革のバッグを探すときに気を付けること

編集部:そういう仕組みで安かったんですね…!

もちろん安いものが欲しいという場合はそれでいいのかもしれませんが、個人的には長く使える本革を使った商品が欲しいです。

どうしたら良い商品を選べるでしょうか?

 

探すときに気を付けるのは3つです!

①価格を見る

②商品の詳細などで素材の名前をチェックする

③レビューをチェックする

それぞれ簡単に解説しますね。

①価格を見る

「安いものが欲しい」と思うのは当然ですが、品質も求めるならやはりある程度は価格で絞り込むのが良いと思います。

安すぎるものには安く出来る理由があるので「これぐらいの価格帯なら安心」という価格から選ぶと良いでしょう。

実際に商品開発で色々見ている感覚では、トートバッグなら2.5万円ぐらいからを基準にすると品質の悪いものは少なくなってきます。(当然ブランドや生産地にもよりますが)

なのでトートバッグの場合は3-6万円ぐらいが品質が安定しており、かつ本革としては手に取りやすい価格帯だと思います。

②商品の詳細などで素材の名前をチェックする

モール型のネットショップでも、ブランドの公式サイトでもほとんどの場合「商品の詳細」のような項目に素材が記載してあります。

本革が良いのであれば、先ほど解説したように「牛床革」という表記に気を付けましょう。

また、横文字で「◯◯レザー」という名称にも注意が必要です。

・スプリットレザー = 床革

・PUレザー = 合成皮革(ポリウレタン製)

・PVCレザー = 合成皮革(ポリ塩化ビニール製)

のように素人目には分かりづらいですが、本革とは別の素材であることが多いです。

③レビューをチェックする

②のように明確な素材が明記されていなかったり、分かりづらい場合はレビューをチェックしましょう。

合成皮革は劣化しやすいので、1-2年で持ち手の部分がボロボロと剥がれてしまう場合が多いです。

床革の場合も本革に比べて質感が異なったり、強度が弱かったりするので、そうしたレビューがあったら本革では無い可能性があります。

おすすめの本革バッグ

編集部:ありがとうございます!

中島さんが携わっているHushTugの本革トートバッグについても教えてください。

 

宣伝にはなってしまいますが、僕が商品開発をしている「HushTug(ハッシュタグ)」というレザーブランドのトートバッグ。ありがたい事に多くの方に選んでいただいています。

HushTugは国産本革のシンプルな革製品を30日間実質0円でお試しできるブランドで、中でも人気なのがトートバッグです。

オンラインストアやAmazonに寄せられたレビューはトートバッグだけで2,000件以上あり、2,000件以上というのは1万円以上のトートバッグではトップクラスのレビュー数だそうです…!

(※2023年現在,HushTug調べ)

中でも多くの方が高評価していただいているのが『コスパの高さ』です。

普通は工場での生産から、いくつかの会社を通してお客様の手に届きますが、HushTugは生産から販売までを自社で管理しているため、国産かつ本革でも手に取りやすい価格で提供できています。

更に、購入後1ヶ月以内ならどんなに使っても、どんな理由でも返品交換を無料でできる安心サポート付きです。

 

HushTug製品はデパートやショップには卸していないので、基本的にオンラインストアでだけ買うことができます。

・本革トートバッグを試してみたいけど、自分に合うかわからない…
・自分の想像と違うかもしれないから、そもそもネット通販で買うのが不安

そんな方のために、繰り返しになりますが『どんな理由でも、どれだけ使っても、30日間であれば返品や商品の交換が無料』としています。

返品が無料なら絶対に損をする事が無いので、本革のトートバッグを検討している際はぜひ一度試してみてください。