HushTugトートバッグの旧型と新型の違いをご紹介します
こんにちは!
HushTugの曲師です。
実は最近お客様から、「旧型トートバッグと今販売しているトートバッグの違いは何ですか?」というお問い合わせをいただくことがあります。
そこで今回は、HushTugの旧型トートバッグと新型トートバッグの違いをご紹介いたします。
また、本記事でご紹介する内容については、YouTubeでも紹介していますので、こちらもぜひご覧ください。
新型トートにアップデートした経緯
そもそもHushTugではモンゴルに自社工房を持ち、生産をしていたのですが、その生産を止めて、日本製に切り替えたというのが、大きな一つの経緯です。
また、旧型はモンゴル生産でモンゴルレザー使用したものでしたが、新型は日本生産で日本の姫路レザーを使っていることが大きな違いになります。
姫路レザーについては、以前の記事でご紹介していますので、興味があるかたはコチラの記事もご覧ください。
外見の変更点は以下の3つ
まずバッグの外見で変更した点をご紹介していきます。
変更点は以下の3つ。
- 持ち手のところを二度縫いしていない
- 中の芯材が布地近いものから不織布マスクみたいな芯材に変更
- バッグの底の芯材をより硬いものに変更
それでは順にご説明していきます。
持ち手のところを二度縫いしていない
外見のところで一番変わった部分でいうと、持ち手のところが二度縫いされていないことです。
新型が2度縫いしてない理由としては、新型は中に補強剤を入れており、二度縫いの手間を省いています。
また、中に芯材を入れているため、補強がしっかりしてるというところが大きく違います。
旧型でステッチが下のついている部分は、元々はステッチがなかったのですが、補強が弱いっていうことで仕方なく壊れないようにステッチを入れていました。
日本生産に切り替えた際に、中に芯材を入れれば、ステッチを外に出さなくても頑丈に作れるということが分かり、新型では中の補強でカバーしています。
中の芯材が布地近いものから不織布のような芯材に変更
実はお客様から旧型のモンゴルレザーを使用したトートバッグと現行で販売しているトートバッグを比較すると、新型のトートバッグの方が高級感があると言われたことがあります。
またお客様の中には、旧型のモデルは少し硬く感じるというお客様も多かったです。
その理由としては、旧型の芯材は布地に近い芯材使用していましたが、新型は不織布のような芯材をいれています。
それによって、しっかり自立するような外観を持たせつつ、革本来の風合いをそのまま活かせるため、ちょっと柔らかい風合いになってます
バッグの底の芯材をより硬いものに変更
外観で変わった点の最後は、底の部分です。
実際に触らないと分かりずらいですが、旧型に比べると新型の方が底の部分をより固くしています。
これは、より硬い芯材で曲がらないぐらい硬いものを新型には入れています。
これにより変わったことは、1つは自立しやすくなりました。
2つ目に、荷物を入れた際に底の部分が、膨らみづらくなりました。
どうしても馴染んでくると変形してくるので、硬い芯材を入れることによって膨らみづらくしています。
中の作りの変更点は6つ
次にバッグの中の作りで変更した点をご紹介していきます。
中の作りで変更した点は以下の6つです。
- 見付革を貼っていない
- 引き手のデザインを変更
- 裏地の色をあかるくした
- ロゴの場所を変更した
- ファスナーポケットのサイズを大きくした
- 裏地の縫い方を変更
見付革を貼っていない
バッグのチャック側の部分を見付革といい、この部分が旧型だとバッグ側に貼っていますが、新型の方は貼っていない状態です。
まず貼っている状態と貼ってない状態でどういう違いがあるかというと、
貼っている状態だと、チャックの可動域が狭くなってしまいます。
狭くなることで締めづらさだったり、チャックに負荷がかかって、切れてしまったっていうお問い合わせも、少しありました。
そこで、チャックに負荷をかけないように、貼らない作りに変更しました。
また、貼らない作りに変えたことによって、可動域がかなり広いので、締めやすくなっています。
引き手のデザインを変更
二つ目にチャックの引き手のデザインが変わりました。
旧型よりも新型の方が剣先のデザインで、メンズ感をだしています。
今のバッグは、こちらのデザインで全て統一してます。
裏地の色をあかるくした
3つ目に裏地の色を明るい色に変更しています。
旧型では、暗めの裏地を使用していましたが、お客様から「裏地が暗いと視認性が悪く、黒いものがちょっと見づらい」というご意見いただきました。
そこで、新型では明るめのベージュ色に変えてます。
ロゴの位置を変更した
4つめとして、ロゴの位置を変更しました。
また、デザインも裏地の色とファスナーの色に合わせて、ロゴの色を金色にしています。
ファスナーポケットのサイズを大きくした
5つ目として、ファスナーポケットのサイズを大きくしています。
旧型のファスナーポケットにも長財布はギリギリ入るものの、取り出しづらいサイズとなっていました。
そこで、サイズを23cmから25cmに変更し、幅広にしたことで、新型のファスナーポケットは、長財布を出し入れしやすいサイズになっています。
裏地の縫い方を変更
最後の変更点は、裏地の縫い方が変わったことです。
中を見てもらうと分かるとおり、旧型では底の部分に縫い目は無かったのですが、新型の方は縫い目があります。
この縫い目を入れることによって、修理がしやすくなることと、職人さんが作る時に作りやすいという2点メリットがあります。
このことにより、生産の効率が上がり、原価を抑えられるので販売価格を抑えるようになります。
そういった効率化や耐久度の部分で、新型はかなりアップデートされております!
さいごに
今回は、旧型のトートバッグと新型のトートバッグの違いについて紹介してきましたがいかがだったでしょうか。
HushTugの製品をせっかく購入していただいたからには、長く使ってほしいという思いもありますので、使いやすさの変更点などを、随時今後も続けていきたいと思っております。
また変更した際は紹介したいと思います!!
最後まで読んで頂きありがとうございました。
HushTug 曲師
4件のコメント
今回、この動画を拝見して納得できました。
正直、2019年のECサイトや記事を1年以上見て、ストーリーや思いに共感できたから購入しましたし、その後の理由が分からない値上げやマーケティングの手法の変化にも落胆していました。
いまのトートはとても気に入っており、毎日使っています。
素材や職人さんだけの話ではなく、戸田さんがこのトートに込めた思いや、決して妥協したくない事なども語ってほしいです。
それは、素材や職人さんが変わったとしても、決して変わらないトートに込められた信念だからだと思うからです。
戸田さんの信念こそがハッシュタグのブランドのコアなのではないでしょうか。
コメントありがとうございます。
HushTugの代表の戸田です。
多くの要因が重なりモンゴル工房は閉鎖し、
現地のスタッフは現地の法律に則り解雇という形になりました。
一言では説明できないため以下の動画をご覧いただけますと幸いです。
https://www.youtube.com/watch?v=nQUZG3GlMWg&t=364s
モンゴルの人達が、手作りで作る、そしてそこに適正価格のお金を落として行く、以前、購入する時に動画を見て共感したのですが、なぜモンゴルでの製造をやめたのでしょうか?
黒トートバックを買わせて頂いた者です。
新しく生産体制を国内に切り変えたということで気になったのですが、モンゴルの社員の方たちはどうしたのですか?
私は御社の製品の性能とコストパフォーマンスに優れたところに惹かれましたが、同じくらいにモンゴルレザーを世界に知らしめたい。モンゴルの方たちに正当な報酬を得る場を提供したいという考えにも共感し、色々な会社の製品の中から御社を選びました。円安など様々な要因があっての事とは思いますが、モンゴルの生産ラインはどのようにするのかが気になりメールしました。
あまり細目に御社のブログをチャックしていないので、きちんとした対応がなされてブログ上で説明されているようであれば申し訳ありません。